ハワイのTheBus(ダバス)最新事情

鉄道がほとんど走っていないハワイでは、ワイキキ以外のエリアへの移動手段といえばレンタカーかタクシー、あるいはローカルの人々の足でもある「TheBus」がメインとなります。
TheBusの読みは本来「ザ・バス」ですが、ローカルの人たちは英語の「THE」を「DA」と発音する傾向があるため、現地で停留所を探して道をたずねる時などは「ダバス」と発音した方が通じるかもしれません。
今回はそんな通称「ダバス」の便利な乗り方や料金の支払い方など、2025年時点の最新情報をお届けします。
TheBusの路線や人気エリアへの行き方


ハワイ諸島では、ハワイ島やマウイ島・カウアイ島など人口の多い島にはそれぞれローカルのバスが走っており、TheBusはオアフ島のみで運行しているバス会社です。
路線数は2025年1月現在で110以上。北はノースショアの海岸線をぐるりと回り、東海岸のカイルアや西海岸のカポレイ、島中央部のワヒアワなどあらゆる場所につながり、ローカルの人々の通勤通学にも欠かせない交通手段となっています。
旅行者にはワイキキと主要な観光スポットを結ぶ「トロリー」もおなじみですが、トロリーが走っていないエリアへ出かける時は、交通費を節約するならタクシーよりTheBusがお得。
また、停留所に止まりながら進むため時間はかかりますが、景色を眺めながらのんびりバスに揺られていると、なんだかハワイで暮らしているような気分を味わえますよ。
The Busで人気のエリアに行く場合の所要時間はこんな感じです。
エリア | おおよその所要時間 |
カカアコ | 30分 |
ダウンタウン | 40分 |
カハラ | 40分 |
マノア | 50分 |
ハワイカイ | 1時間 |
カイルア | 1時間10分 |
カポレイ/コオリナ | 約1時間30分 |
ノースショア(ハレイワ) | 約2時間 |
最寄りのバス停の場所や、次に何番のバスが来るのかは、スマホアプリの「DaBus2(ダバス2)」を入れておくと便利です。
もちろんGoogleMapでも、行き先を指定して公共交通機関でルート検索するとバスの時間が表示されますのでお好きな方で良いのですが、なにせDaBusアプリの画面がこの可愛さなので、ぜひ。
ダバスの料金はHOLOカードで
一昔前のハワイでは、チップやバスの運賃をさっと払えるようにいつも1ドル札を数枚は財布に入れておいたものですが、最近ではすっかり様変わりしています。
2025年5月現在、TheBusの運賃は1回3ドル。大人1人につき5歳以下の子ども1人まで無料(2人目からは1.25ドル)です。
ただ毎回現金で支払うのはけっこう面倒ですし、通常は往復で少なくとも6ドルは使うと思いますので、ABCストアやセブンイレブン・フードランドなどで売られているプリペイド式の「HOLOカード」を買うのが便利です。

最初の乗車から2時間半以内なら乗り換えの追加料金はカウントされませんし、それ以上の場合も、1日3回以上利用したら自動的に7.5ドルのワンデーパス(1日乗車券)に切り替わるため、慣れていない人でも間違って支払いすぎてしまうようなことがありません。
HOLOカードは最初に発行手数料2ドルを払って購入し、お金をチャージして使います。ただ2022年からはABCストアではチャージができなくなってしまったので、オンラインで会員登録してクレジットカードでチャージするほうが良いかもしれませんね。
意外と知られていないのですが、65歳からはシニア割引が適用されます。シニア用のカードが買える場所は限られていますが、一度入手すれば以降のハワイ旅行でもずっと、運賃1.25ドル・1日パス3ドルと大幅に安く乗車できるのでかなりお得です。
発行場所は観光客ならカリヒ・トランジット・センターがおすすめ。空港に到着後、タクシー(Uber)で移動し申請するのがもっとも入手しやすいと思います。
スーツケースは持ち込める?自転車は?

TheBusでは、持ち込める荷物の大きさや量に制限があります。
公式サイトには「座席の下または膝の上に置ける」「22インチ×14インチ×9インチ以下」とありますので、機内持ち込みサイズのキャリーケース1個まではOKということになります。
SNSでは最近、ダニエル・K・イノウエ国際空港とワイキキを結ぶ20番の路線で、大きいスーツケースを持ち込む動画をちらほら見かけます。微妙なサイズでドライバーさんが見逃してくれたのかもしれませんが、本来はNGなので他の交通手段を選んでくださいね。
▼空港からワイキキへの行き方についてはこちらの記事で解説しています
また車内は禁煙で飲食も禁止です(蓋が閉まっていれば、ペットボトルや水筒・お弁当などを持ち込むこと自体は問題ありません)。
ところで皆さんは、バスの前方外側についている金属製の部品を見たことがありますか?

実はTheBusはここに自転車を2台まで積んで走れるようになっています。レンタサイクルを借りて、バスに積んでノースショアやカイルアまで行き、駐車場を気にせず気になる店やビーチホッピングを楽しむ…なんてことも可能なんです。
ダバスの注意点&気を付けたいこと
最後に、TheBusに乗るときに知っておきたいことを、過去の失敗談も含めお伝えします。
まずは座る場所。バスの前方は優先座席となっています。日本の市バスでは直接注意されることは少ないですが、TheBusでは、空席があるのに優先座席に座ったり、高齢者や子ども連れの乗客が乗ってきたりすると、ドライバーがマイクを持ってすぐに席を空けるよう促してきます。
次に服装ですが、キンキンに冷房が効いていることが多いので、特に長距離乗る場合は長袖の羽織りものを持っておいた方が快適です。
最後に、バス停で待つときは必ず行き先の番号を確認すること。日本では1つのバス停に来るバスは多くても2~3系統ですが、ハワイの場合、多ければ10系統くらいの番号が並んでいます。違う番号に乗ってしまうと、はるか遠いエリアに着いてしまうことも(実体験です…)。
間違って行った先のエリアがカントリーサイドだった場合、引き返すバスが1時間後ということもザラにあります。最近はUberを呼べばかなりの確率で来てはくれますが、せっかく交通費を節約したのが水の泡になってしまいますので、バスの番号だけはしっかりと確認してくださいね。


バス停に目的の番号のバスが来たら手を振ったり1歩進んだりして、ドライバーに乗る意志を示しましょう(アラモアナセンターなど、常に乗降客の多いバス停では不要です)。逆に乗らないときは2~3歩下がってよそ見をしておくとバスは止まらず通りすぎていきます。
降りる時は日本と同じように車内のボタンを押すか、窓際に通してある紐を引けばOKです。
物価上昇と円安傾向でハワイ旅行にもなにかとお金がかかる昨今、ノースショアやカイルアなど少し離れたエリアへも1日最大7.5ドルで行けるTheBusはお財布の強い味方。
ぜひ活用して、ローカル気分のハワイ旅を楽しんでくださいね!
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