オールドハワイアンのインテリア
私たちアロハリビングは、旅行中だけでなく「毎日を大好きなハワイにいるような気分で暮らしたい」と願う、ハワイを愛する人たちのためのリノベーションを行っています。
ただ、ハワイのホテルや住宅のインテリアとひとことで言っても、そこにはいくつかのテイストがあるんです。
今回はその中から、ホテル以外にも老舗のバー・レストランやノースショアの住宅などでよく見かける「オールドハワイアン」風インテリアについて、特徴や作り方のポイントをご紹介します。
”オールド”ハワイアンとは
オールド(old)はもちろん「古い」という意味ですが、具体的にどのくらい前の時代を指すのでしょうか。
はっきりとした定義はありませんが、およそ今から100~200年前、ハワイ王朝が栄え、欧米のカルチャーとのミックスが進んだ18~19世紀頃の建物や内装をイメージすると良いでしょう。
希少なコアウッドの大階段で知られるイオラニ宮殿や、放映は終了していますがハワイを舞台にした人気TVドラマ『Hawaii-FiveO』でファイブオー本部として撮影が行われたアリイオラニ・ハレ(最高裁判所)などは、現在も古き時代のハワイ建築を見学できる場所として知られています。
ワイキキの老舗ホテルも、その多くが、改築を重ねても創業当時の伝統を受け継いだオールドハワイアンスタイルのロビーや客室のしつらえを残しています。
また、高層ビルの建設が進むダウンタウンやワイキキと比べて、今ものどかな田舎の雰囲気が残るノースショアでは、昔ながらの住宅やふらっと入ったカフェなどで、重厚なホテルや博物館とはまた異なる素朴なオールドハワイアンスタイルが見られます。
「オールドハワイアン」はどんなインテリア?
いわゆるオールドハワイアンのインテリアの特徴は、以下のような点があげられます。
- コアウッドやマホガニーに代表される、濃ブラウン系の木材で作られた床や柱
- ラウハラやティの葉・溶岩やサンゴなどの自然素材を使った壁や内装
- ハワイアンキルトや植物をモチーフとしたファブリック(布製品)
豪華建築から庶民的な住宅まで色々ありますが、共通するのは、木や花・サンゴや貝などの自然素材を用いたインテリアという点で、近代化前のハワイで釘などの人工物を使わず自然素材だけで家やカヌーなどを作っていた名残りともいえますね。
ラグジュアリーホテルでは、少しずつ時代や系統は異なりますが、ハレクラニやモアナサーフライダー・ロイヤルハワイアンなどはいずれも創業当時の意匠を継承した独自のオールドハワイアンスタイルを今に伝えています。
カジュアルなブティックホテルでは、ブレイカーズホテルやホワイトサンズ、サーフジャックなどがノスタルジックなハワイの街を思わせるインテリアで人気です。
また、ハワイ神話の神々を木彫りにしたTIKI(ティキ)などを飾り、トロピカルムード満点のカクテルを出す「ティキ・バー」もワイキキやオアフ島に複数あり、オールドハワイアンな雰囲気を味わいたい時におすすめです。
こういったインテリアは今もハワイのあちこちで見られるため、オールド=古き良き時代…という名前ではあるものの「現役」といっても良いのかもしれませんね。
オールドハワイアンと混同しやすいインテリア
なお、オールドハワイアンと近い雰囲気やアイテムを使ったインテリアに「西海岸風」「アジアンリゾート風」などがあります。
カリフォルニアを中心とする西海岸風インテリアは、ハワイ同様に海を身近に感じられるディテールが特徴で、ブルーのファブリック、サーフモチーフや貝殻・網など海にまつわるアイテムがよく使われます。
異なる点はおもに木材のカラーで、オールドハワイアンスタイルでは濃いブラウン系が主流ですが、西海岸ではナチュラルカラーの明るい木の壁や床が目立ちます。
メインランド(アメリカ本土)からの移住者が多いカイルアやマウイ島にはこういった西海岸寄りの建物・内装が多い傾向です。
バリやタイなどのアジアンリゾートも、ラタンやウォーターヒヤシンスなど天然の植物素材がよく使われる点では同じですが、透かし彫りの家具や仏教を思わせるアート、バティック織のファブリックなどを加えると一気にアジア風になります。
また、ハワイでは濃いブラウンにはブルー・グリーンや白などを組み合わせることが多いですが、アジアンリゾートではオレンジや赤・紫といった暖色系が使われる傾向があります。
自宅にオールドハワイアンな雰囲気を取り入れるなら
オールドハワイアンスタイルには、ハレクラニホテルのように洗練されたデザインから、改装以前のインタマ(International Market Place)のようないかにも南国の観光地というトロピカルなものあれば、ノースショアの海辺の家のような素朴な雰囲気までかなり幅があります。
自宅に取り入れるときは、自然素材やハワイの歴史が感じられるという共通項をおさえつつ、その中でさらにどんなインテリアが好きなのか、お手本になるホテルや店などを参考にはっきりさせておくとうまくいきます。
アロハリビングのリノベーション住宅は、モアナサーフライダーホテルや高級住宅街で知られるカハラエリアの邸宅などをイメージしたインテリアが特に人気ですが、それ以外のテイストもお好みに合わせてリフォームを承っています。
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