ハワイアン航空・エクストラコンフォート搭乗記
ハワイへは、2023年現在、日系のJAL・ANA・ZIPAIR（ジップエア）とハワイアン航空の4社の直行便が飛んでいます。
2019年までは他にもユナイテッド・デルタ・大韓航空・チャイナ、LCCのスクート・エアアジアXなどたくさんのエアラインが就航していたのですが、コロナ禍ですべて撤退してしまいました。JALのエコノミークラスとエアアジアXのフラットシート（ビジネスクラス相当）がほぼ同額だったので一度体験してみたかったのですが…ちょっと残念です。
2023年6月、ハワイアン航空の「エクストラコンフォート」という、エコノミークラスながらワンランク上の搭乗ができるシートを利用してハワイに行ってきました。エクストラコンフォートはJALやANAでは「プレミアムエコノミー」と呼ばれるシートにあたります。
2023年6月、ハワイアン航空でハワイへ
現在利用できるエアラインのうち、唯一ハワイの航空会社であるハワイアン航空（Hawaiian airlines）。
ハワイアン航空は日本からはハワイ路線のみなので、国内外多くの旅先でマイルを貯められるJALやANAを毎回利用していて「ハワイアン航空には乗ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。
JALやANAと比べると日本語を話せる客室乗務員さんも少なく「ハードルが高い」と感じるかもしれません。
そのかわり、やはりハワイのフラッグシップエアラインであり、ハワイらしさは満点です。
最近はANAのフライング・ホヌ号などハワイらしい機体も増えてきましたが、やはり一歩機内に足を踏み入れた瞬間から流れるハワイアンミュージックと映像や「ALOHA！」と出迎えてくれる南国の花を髪に飾った乗務員さんの笑顔など、「ハワイに行くんだ」と全身で感じられるのはハワイアン航空ならでは。
機内で配られるドリンクもハワイ産のビール（マウイ・ブリューイング・カンパニーのBikini Blondが定番です）やグアバジュースなど、ハワイから積んできたものなので気分が上がります。
（この時は関空発なので大阪銘菓の岩おこしが添えられています。帰路はハワイのクッキーです）
「エクストラ・コンフォート」はどんな座席？
今回搭乗したのは、日系のエアラインでいうところの「プレミアム・エコノミー」にあたる、「エクストラ・コンフォート」席です。
エコノミークラスのエリアの中で足元が広く条件が良い席を追加料金13,000～19,000円程度（時期や席の条件により変わります）で利用でき、優先搭乗やワンランク上のアメニティなどの特典も付いています。
（エクストラ・コンフォートのアメニティ。サングラス柄のアイマスクがいいですね）
ハワイアン航空のシートピッチ（座席の間隔）は約79cmで、JAL84cm・ANA81cmよりやや狭いため、往路約7時間・復路約9時間を快適に過ごすために、シートピッチが91cmあるエクストラ・コンフォートはなかなか価値があるのではないでしょうか。
しかし、今回予約したのは91cmどころではなく、どこまでも足を伸ばせる特別な座席なんです！
（ホノルル路線のエアバスA330の座席表：ハワイアン航空公式HPより）
上記はだいたい飛行機の中ほど、翼の後ろあたりの座席表です。ピンク色はエコノミーシートで青がエクストラ・コンフォート席です。
今回予約したのは赤線で囲っている34列ですが、ものすごく前にスペースがあるのが分かりますよね。なんとこんな感じです！広い！
（向かいに客室乗務員席がありますが、お互い足を伸ばしてもぶつからないほど広いです）
この座席は先程も書いたように、エコノミークラスの運賃に16,000円の追加料金（※時期による）で利用できます。
ただし、1つ条件があるんです。
それは、非常時に客室乗務員さんとともに（または代わりに1人で！）ハッチを開き脱出用スライダーを作動させること。そのため基本的な英会話ができて、身体に障害やケガ・病気などのない人と決められています。
座席に着くと日本語の話せるスタッフが説明に来ますが「不時着したときに彼女（客室乗務員）が他の乗客の救護にあたっていたり、負傷して動けなかったりした場合は、ここを持ってあなたがハッチを開けて下さい。その際は機外に投げ出されないようここにつかまって下さい」等と、ハワイへの出発で浮かれているところへ真剣な表情で言われます。
ハワイアン航空は過去に「世界で最も安全な航空会社」にも選ばれているほどで事故の可能性は極めて少ないとはいえ、やはり緊張しますね…。
（手渡された非常用脱出スライダーの操作説明書）
しかし、数十席あるエクストラ・コンフォート席のうち、広いかわりにこういった条件がついているのはここを含めた数席だけで、それ以外は「足元が広い」「前方で前に席がない」というだけの良い席です。
カップルや友人など2人で旅するなら、前方の11列もおすすめです。
帰路に利用したのですが、ここはビジネスクラスとの仕切り壁とトイレとの間にあり、前にも後ろにも座席がなく、半個室のような状態なんです。
ただ、今回は1人旅だったため、他の乗客と2人きりで半個室で約9時間過ごすことになり、ごく普通の方だったとはいえなんとなく気詰まりでした（笑）。家族や恋人、友人同士なら本当におすすめです。
ハワイアン航空のエクストラ・コンフォートは、Web予約時に座席指定したり、あとから追加料金を払ってアップグレードできます。人気の席は早めに埋まってしまうので、旅の日程が決まったらひとまず押さえておくと良いです。空きがある限り、普通の席に戻すこともできます。
マイレージなどの縛りがない方、簡単な英語でも緊張する！といった英語への抵抗感がない方は、一度ハワイアン航空での渡ハを体験してみてはいかがでしょうか。
その他にも、現地や目黒のショールーム＆カフェからお届けするハワイのコラムがいろいろ。ぜひ読んでみて下さいね。
「ハワイで食べたのと同じ味！」と評判のパンケーキやコナコーヒー、アサイーボウルなど、カフェメニューはこちらから