ハワイを感じるグリーン・植物図鑑

ハワイには南国らしい鮮やかな色の花や特徴的な葉をもったユニークな植物がたくさんあります。

温暖な気候が適した植物がほとんどですが、じょうずに育てれば日本でも育つものがあります。たとえばモンステラ。リビングに置いてふと目に入れば、その瞬間にハワイの風を感じられそうです。

今回は、日本で手に入るハワイらしさの感じられる観葉植物や、ハワイから花や植物を持ち帰りたいときの注意点などを紹介します。

ハワイで見かける植物たち

ハワイでは訪れる季節ごとにさまざまな花が開花を迎えます。
5月頃から夏にかけてはワイキキの街路樹のシャワーツリーが満開に。オレンジや黄色の混じり合った「レインボーシャワー」の木から花びらが降り注ぐようすを見たことのある方もいるのでは。

ハワイと言えばシャワーツリー。ハワイに来たーーーー!てなります。満開時は圧巻ですよね。

また濃い緑のつややかな葉をつけるプルメリアは、5~6月に花が咲き甘い香りを漂わせます。日本でも鉢植えなどで、ご家庭でも育てられます。

ワイキキを朝早く散歩しているとプルメリアの花が落ちていることもよくありますよね。プルメリアはキョウチクトウ科のため樹皮や枝の汁には毒がありますが、花には害が無いそうです。

このとても可愛い植物見たことありますか。

これはゲットウといいます。ハワイの緑深い場所などで見られます。ショウガ科ハナミョウガ属の常緑性多年草です。名前は台湾での現地名で、漢名の「月桃」の読みから。また、花の蕾が桃のような形をしていることから「月桃」と名づけられたたようです。沖縄の地方名で、サンニン、サニンなどとも呼ばれています。花言葉は「爽やかな愛」だそうです。ハワイにピッタリですね。

そしてハワイといえばもちろんヤシの木

これらの大きなヤシ系の木は、一部を除き気候的にも日本で植えるのは難しいので、現地での楽しみにとっておくか、壁紙やファブリック・キルトなどのデザインで楽しむしかありません。

でも、鉢植えサイズのグリーンであれば室内で育てられるものもあるんです。

ハワイ風のグリーンを楽しむなら

日本で購入や栽培が可能なハワイらしさのあるグリーン(観葉植物)には、以下のようなものがあります。

アレカヤシ

ハワイでは、カイルア・ラニカイやカハラなどの高級住宅街の生け垣としてもよく使われているアレカヤシ

自然の中では10メートル近くなることもありますが、鉢植えであれば70~150㎝程度に丈を抑えられ、日本の住宅の室内にも置けます。リビングなら200cm位のものを探すと良いでしょう(リビングの広さにもよりますが・・・汗)

これらは丈夫でよく育ちますが、寒さには弱いので春夏は風通しがよく明るい屋外の日陰、秋冬は明るい室内に置くのがおすすめです。

成長が早いため、鉢に根が回ってしまわないよう、1~2年経ったら一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。

ブーゲンビリア

日本でもポピュラーなブーゲンビリア。ハワイについて、まずアラモアナセンターに直行される方は、白い壁から垂れ下がるピンクのブーゲンビリアを見ると、「そうそう、これこれ、ハワイに戻ってきた」と心躍らせる方も多いのではないでしょうか?(笑)

アンスリウム

ハワイ島の農園で多く栽培されているアンスリウム。ホテルやレストランのインテリアでもよく見かけます。

仏炎苞(ハート型の部分)が巨大になった品種には「obake(オバケ)」という名前がつけられていますが、これは昔日系人のつけた呼び名で、そのまま日本語の「お化け」なのだそうですよ。

ファーマーズマーケットで切り花が売っていたら、滞在中ホテルの部屋に飾るのも良いですね。アンスリウムの花はうまくいくと1ヶ月くらいもつので日本に持って帰りたいところですが、それには植物検疫が必要。持ち帰りの許可が出るかどうかはその時しだいのようです。最近では葉がピンクの珍しいものもあります。

ティーリーフ

フラのリースやスカートなどにもに使われるティーリーフは、正式には「ティ」という植物の葉。ハワイでは「聖なる葉」とも呼ばれ、玄関先に植えて魔除けにしたり、敷地の境に植えたり、日本でいう「榊」のような存在でもあります。

グリーンや赤などいくつかのカラーがあり、日本でも鉢植えとして育てることができます。

ハイビスカス

カラフルな大きい花を咲かせるハイビスカスはハワイの州花でもあり、品種は現在1万種類以上もあるとか。

いかにも南国の花というイメージのハイビスカスですが、実は日本の夏は暑すぎて、30°を超えると逆に花の数が減るのだとか。鉢植えにして、春や秋は風通しがよく日当たりのいい(ハワイに似た)環境で育て、真夏は明るい日陰、冬は室内に移動させてやると元気に育ちます。

スパニッシュ・モス

カカアコあたりのお洒落なカフェに飾られていそうな、吊り下げ型のエアプランツがスパニッシュ・モスです。

ハワイでは、その見た目から火山の女神「ペレの髪(Pele’s Hair)」とも呼ばれているそう。

ウッディなインテリアと好相性で、ホールフーズなどでも売り場にディスプレイされていることがあります。ハワイから持ち帰りはできませんが、日本でも観葉植物のお店で手に入ります。

プルメリア

最後はプルメリア。ハワイといえばプルメリアですよね。甘い香りと美しさについつい足を止めてしまいますよね。ハワイのファーマーズマーケットやウォルマートなどの大型スーパーでは、プルメリアの苗木が売られていることがあります。円安でも日本より安いことも多く、飛行機に乗せるときに必要な許可証もついていたりして「持って帰りたい!」と思うかもしれません。ただ、これらの許可証はほぼ国内(アメリカ本土)限定で、空港の検疫で没収されてしまう可能性が高いのでご注意を。

プルメリアの品種の1つ「ディバイン」などは比較的耐寒性があるため、日本のお店で苗木を購入することをおすすめします。


ALOHA LIVINGのカフェ・ショールームにも、モンステラやヤシなどハワイ気分を楽しめるグリーンをいろいろ置いています。育て方のアドバイスもさせていただきますので、ぜひ一度見にきて下さいね。

アクセス