「腰壁」のヒミツ
皆様は、「腰壁(コシカベ)」という建築用語を聞いたことはあるでしょうか?
聞いたことがないという方でも、ワイキキの中心で白亜のコロニアルスタイルがひときわ目をひく高級ホテル、「モアナサーフライダー ウェスティン・リゾート&スパ」を訪れた方なら、見覚えがあるかもしれません。
階段の手すりから下の壁には、装飾が施された板(框パネルといいます)が貼られています。
こういった壁の途中まで異素材を貼る仕上げのことを、人の腰くらいの高さであることから「腰壁」と呼びます。
腰壁以外にも、インテリアのイメージや用途に合わせ、壁全面を木のパネリング(羽目板といいます)を用いたり、洗面所やキッチンではタイル、リビングでは大理石などが使用されることもあります。
ALOHA LIVINGショールームの腰壁
ここALOHA LIVINGショールームにもサンプルとして腰壁を作ってあります。
ハワイやアメリカ本土のホテルや住宅・学校などでは、こういった木の板を並べたタイプの腰壁をよく見かけます。
見た目にももちろんリゾート風の雰囲気が高まりますが、実は目的はそれだけではなく…。
年間に何百組もの宿泊客が出入りするホテルでは、壁にスーツケースなどをぶつけて傷がつくことも少なくありません。でも腰壁があれば、少々ぶつけても壁紙が破れたりすることなく、耐久性が高まるという理由もあるんです。また多少の傷なら簡単に補修することも可能です。
一般の住宅でも、ペットと暮らしていたり、小さなお子さんや車椅子のご家族がいるお宅では、腰壁にしておくと壁自体の傷防止になります。転勤や海外駐在などで自宅を賃貸に出す予定がある方にも良いかもしれませんね。
腰壁を取り入れたリノベーション
ALOHA LIVINGのリノベーション物件も、腰壁を多数採用したデザインとなっています。
(腰壁とボタニカル柄のウォールペーパーでエレガントな空間に仕上げています。構造上やっかいな柱には腰壁に加え海外製タイル装飾し、まるで宮殿のような雰囲気となりリビングルームのアクセントになっています。)
(お客様をお迎えする玄関も腰壁とアーチモールディングでクラシカルな空間に仕上がります。木製のルーバー建具との組み合わせでリゾート感満載です。)
(腰壁はウッドシャッターとの相性も抜群です。ハワイの王室や歴史ある教会、高級リゾートホテルのように空間を美しく飾ります。)
(ロイヤルピンクのウォールペーパーと組み合わせ。クラシックホワイトの腰壁とのコントラストがとても可愛らしく、特に女性のお客様にはたいへん好評でした。このように大柄で、ちょっとインパクトの強い壁紙も腰壁と合わせることでイメージが変わってきます。)
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ハワイのホテルの客室にある腰壁は、標準的な高さ(床から900~1200mm)よりやや高い位置にあるものもあります。理由は定かではありませんが天井の高さとのバランスや欧米人の背の高さも関係しているのかもしれません。ALOHA LIVINGの腰壁の高さは940mmで設定しております。キッチンが独立していないリビングの場合、キッチンの高さとの取り合いが関係してくるためです。欧米仕様のキッチンの場合は、さらに高くなるので、それに合わせて腰壁の高さも調整していきます。
一方、日本の住宅では天井高が平均2.4m程度(またはそれ以下)と欧米と比較すると低めのため、腰壁を取り入れる場合、圧迫感や全体のバランスを考慮し、やや低めに作られることもあります。日本では実用的というよりデザイン性が優先される場合もあります。
ぜひショールームにお越しいただき、腰壁を実際に体験されてください。きっとその美しさとハワイの空気感に感動されると思います。「腰壁をつけたいけど我が家に合うかな?」とご心配な方は、ベストなバランスに調整しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
▼ショールーム&カフェへもぜひお越し下さい
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