「ラナイ」で楽しむハワイな時間
ハワイでは、たとえ小さなホテルでもその多くの部屋に「ラナイ」がついています。
ラナイとはハワイ語で「バルコニー」や「ベランダ」のような意味。
たとえABCストア(コンビニ)で買ってきたカットフルーツや部屋に備え付けのコーヒーだけでも、ラナイのチェアに座って、ハワイ独特の風とどこかから漂ってくる甘い花の香り、鳥のさえずりなどを感じながらであれば、最高の朝食になりますよね。
夕方には海側の部屋であればサンセットを眺めながらビールやププ(ハワイ語でおつまみのこと)をのんびり楽しんだり、ワイキキビーチに面した部屋なら金曜の夜にはヒルトン・ハワイアン・ビレッジの打ち上げ花火を鑑賞したり。
山側の部屋でも、夜風に吹かれながら行き交う車や人々、きらめくワイキキの夜の景色を眺めていると、いつまでもラナイにいられそうです。
ホテルだけではなく郊外の一軒家にも、家のまわりをぐるっと板張りのラナイが囲む作りの家がよく見られます。
最近はハワイの土地や家賃の高騰から、一戸建てにラナイを増設し、金網などで囲って部屋がわりにしている家も増えているそう。高すぎる生活費は問題ですが、夏でもエアコンなしで過ごせるハワイだからこそできる方法だといえますね。
ちなみに、ラナイと似た建築用語には「テラス」「ベランダ」「バルコニー」などがあります。
家づくりをしたことがある方はご存知かもしれませんが、ハウスメーカーなどによって多少呼び方は違うものの、おもに次のように使い分けられています。
- テラス…一戸建ての1階部分にあるリビング等とつながったスペースで、タイルやウッドデッキなどが敷かれている
- ベランダ…集合住宅や、一戸建ての2階以上に突き出す形で設置されたスペースで、屋根がついている
- バルコニー…同じく2回以上に突き出したスペースで、屋根はついていない
ハワイのホテルでいうところの「ラナイ」は、おおむねベランダに該当します。
最上階のスイートルームなどでは、下の階の屋根(ルーフ)の上にバルコニーを作り「ルーフトップラナイ」などと呼ぶことも。
ワイキキの多くのホテルでは、風で飛ばされるおそれがあることと見た目の景観を保つため、水着やタオルなどの洗濯物をラナイに干すのは禁じられています。また部屋が禁煙であれば、ラナイでも喫煙はNGなので気をつけましょう。
ハワイでは、築年数の古いホテルを中心に、かなりの高層階でもラナイには鉄の柵だけということもよくあります。
高所恐怖症の人がラナイでゆっくり過ごそうと思ったら、低層階を予約した方が良いかもしれませんね!
▼ALOHAの風を感じる、カフェとショールームへもぜひお越し下さい。
▼「日本でハワイ」を叶えるリノベーション例はこちらから