2023年ハワイの最新スマホ事情

皆さんは、ハワイをはじめとする海外旅行先で、電話やスマホの設定はどうしていますか?

飛行機やホテルなどは昔も今もそれほど変わりませんが、通信だけは日進月歩。どんどん新しい技術が出てきます。

コロナ前の2019年と2023年の現在、たった数年でもかなり変わっているので「今年こそ久しぶりにハワイに行こう」と計画している方はぜひ参考にしてください。

以前のハワイでは…

思い返せばほんの十数年前。スマホが登場するまでは、私たちは皆、ハワイで電話をかけるにはホテルの部屋の電話または公衆電話を使っていたものです。

レストランの予約も、今ならOpentableなどのサイトを使ってスマホ1つでかんたんにできますが、当時は英語が話せる人は電話をかけ、英語に自信がない人はホテルのコンシェルジュにチップを渡して予約してもらったり、直接お店に足を運んで「Reservation OK?tomorrow…」など片言で交渉したりしたものでした。

日本への国際電話は、ホテルの部屋からかけてチェックアウト時に料金を払うのですが、つい長話してしまって高額の請求に驚いた…という失敗談も当時はよく聞きました。

スマホが普及してからは、LINEなどのチャットアプリの通話機能を使い、電話回線を通さず世界中どこでも話せるようになりました。

他にもメールやSNSなど連絡を取れる手段が飛躍的に増え、とにかくインターネットさえつながれば安心という時代が訪れます。

では、そのインターネットはどうやってつないでいたのか?

というと、コロナ前までは多くの方が「レンタルWi-Fi」を日本で借りて持っていったのではないでしょうか。

ホテルやスタバなどのカフェ、大きいショッピングセンターの中ではたいてい無料のWi-Fiが利用できます。

一時期はワイキキやおもな観光エリア全体をカバーするWi-Fi網を整備する……という計画も持ち上がりましたが、予算などの都合でどうやら実現はしていないようです。

ハワイ旅行で一番インターネットを使いたい場面といえばやはり、どこにいてもお店を探したりドライブしたりするときのマップ機能ですよね。そうするとやはり、どこでも使えるレンタルWi-Fiはハワイ旅行の必須アイテムだったといえるでしょう。

ハワイでのネット利用、いまおすすめの3つの方法

では、今からハワイに行くなら、どんな選択肢があってなにがおすすめなのでしょう?

コロナ禍のあいだにテクノロジーはどんどん進化して、さらに色々な方法が選べるようになっています。中からポピュラーなものを3つ紹介しますね。

携帯キャリアの海外プランに申し込む

NTTDoCoMo、au、SoftBankなどのいわゆる「携帯キャリア」会社、あるいはその系列でスマホを契約している人は、まずは自分の契約キャリアにどんな海外向けプランがあるのか調べてみましょう。

どのプランも基本的にはハワイ現地の通信網を借りる「ローミング」を行うことになりますが、料金設定は機種やプランごとに異なり、データ通信量の上限があり「1時間200円」「1日500円」といったプランから、1日3,000円で使い放題というものまで幅があります。30日前までに予約すると早割料金の設定があることも。

SNSにハワイの海や観光地の写真を投稿したり、スマホをカーナビがわりにドライブするなど外でよく使う人はデータ量の制限がないプランを選ぶと安心ですね。

「夜、明日行くレストランを調べるくらいかな…?」という人は、ホテルでWi-Fiが使えることがほとんどなので最小限のプランで良いでしょう。

NTTDoCoMoをお使いの方は「ドコモ海外利用」がたいへん便利です。アプリをダウンロードするだけで、あとは簡単な操作ですぐ利用できます。利用プランも1時間、24時間、2日間から30日間と旅行日数、利用する期間に応じて自由に選択でき定額料でご利用になれます。

またSoftBankで契約中ならぜひ「アメリカ放題」を利用しましょう。

ハワイの市内通話・日本への国際電話・インターネットがすべて無料で、事前申し込みも不要。ホノルルのダニエル・イノウエ空港に着いて機内モードを解除した瞬間に自動的に適用されます。

こう書いているとなんだか回しものみたいで気が引けますが(笑)、ハワイやアメリカ本土へよく行く人にとっては「アメリカ放題」は本当に便利なサービスなので、今後も続いてほしいですね。

なお、各社プランは頻繁に変わるので、ホームページやショップで最新情報を確認することをおすすめします。

ハワイでSIMカードを購入する

次に便利なのが、スマホの通信を司る「SIMカード」を、ハワイにいる間だけ現地のものに差し替えて使う方法です。

金額は使用日数やデータ通信量によって変わりますが、2023年時点では、2週間以下の滞在ならたいてい15~20ドル(2,000~3,000円前後)で購入できるため、上記の携帯キャリア(SoftBankをのぞく)のプランよりも安くなることが多いでしょう。

ダニエル・イノウエ空港内にはSIMカードを購入できる場所はないですが、ワイキキの街中やアラモアナセンターにショップがいくつもあります。ウォルマートやABCストアでも購入できますが、専門店ならお店の人にスマホを渡してセットアップまでやってもらえることが多いので「機械が苦手…」という人はショップの方が良いかもしれませんね。

また、事前に日本で通販でSIMカードを買っておくこともできます。自分でスマホを開けて差し替えないといけないですが(※簡単です)、ハワイに着いたらすぐに使えてUberも呼べますし、観光などの時間を削られないのがメリットです。

でも逆にハワイのショップでSIMを買うというのもなかなか面白い体験なので、興味のある方はぜひチャレンジしてみて下さい。

日本でe-SIMを契約する

ハワイに着いたらカチャッとSIMを差し替えるだけでOK…というだけでも便利ですが、実は最近のスマホ機種なら、その差し替えすら不要なんです。

というのも、最近のスマホの多くにはカード型のSIMと同じ働きをする「e-SIM」が内蔵されていて、設定だけ行えば普段使っているSIMから切り替える(または2つ並行して使う)ことができ、手で実際にスマホを開ける必要もありません。

日本で出発までにハワイ用のe-SIM番号をネットで購入し、メールやアプリ宛に送られてきたQRコードなどをスマホに読み込ませるだけで設定完了です。

自分のスマホがe-SIMに対応しているかどうかは調べればすぐに分かります。SIMの価格も同じく2週間以内で2,000~3,000円程度とリーズナブルなので、使える機種であればぜひ試してみては。

レンタルWi-Fi

コロナ前には主流だったレンタルWi-Fi。現在もサービスは継続しています。

ただ、小型とはいえ必ず持ち歩かないとスマホの通信ができないため意外と荷物になること、ルーターも毎日充電が必要なこと、個体差による不具合返却がやや面倒であるなど、他の方法と比べてデメリットも。

早割や、旅行会社とのタイアップキャンペーンなどを利用すると安くレンタルできる可能性があるので、その場合は検討しても良いかもしれません。

いずれの方法を選んでも、日本でできる設定はあらかじめやっておくのがおすすめ。出発前なら、自宅や空港ラウンジなどインターネットや電話のつながる場所から問い合わせできるので安心です。

とはいえ、ハワイのダニエル・イノウエ空港内にもWi-Fiがありますし、ホテルまでたどり着いてしまえばホテルのWi-Fiを使うこともできるので、万が一「ハワイに到着したけどネットや電話がつながらない!」となっても焦らず、落ち着いてホテルに向かって下さいね