ハワイの入国審査~2025年最新版

日本からハワイへ7時間程度のフライトを終え、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港に到着すると、最初の関門として通り抜けなければいけないのが入国審査(イミグレーション)です。
到着便の時間などにもよりますが、「2時間以上並んだ」という声や「審査官が不機嫌で怖かった」はたまた「別室に連れて行かれて取り調べを受けた」という体験談まで、いろいろと耳にしますよね。
その一方で「空いていた」「日本語で対応してもらえた」「かんたんな質問ですぐに通過できた」という声も。
今回は、最近の実体験もまじえ、ハワイの入国審査で聞かれることや会話のポイント、スマホアプリで入国審査がかんたんに済む「MPC」についても最新情報をお伝えします。
ハワイでの入国審査の流れ

飛行機が着陸したら、まずは徒歩またはwikiwikiシャトルにてターミナルへ移動します。
「IMMIGRATION(イミグレーション)」の案内に従って列に並びますが、海外からの観光客(Foreign Passport)と、ハワイやアメリカ在住者が帰国した際のレーンは異なりますので注意しましょう。とはいえ通常は案内スタッフが「○番に並んで」と指示してくれます。
並んでいる間にパスポートと帰りの航空券(紙またはスマホ表示)、あればホテルの住所を書いたメモなどを用意しておくとスムーズです。
(※以前は機内で配られ記入していた紙の税関申告書は廃止になりました)
自分の順番が来て呼ばれたら、入国審査のブースに進みます。家族はみんな一緒で構いません。
ブースでやることは次の4つ。
- パスポートや帰りの航空券を見せる
- 入国審査官の質問(3~4件)に答える
- 指紋を読み取る
- 顔写真を撮影する

なお、2021年に導入された簡易到着プログラム(Simplified Arrival Program)により顔認証機能が進歩して本人確認が高確率でできるようになり、今後だんだんと毎回指紋をとらなくてもよくなっていきそうです。
その後、以前はパスポートにスタンプが押されていたのですが、2022年頃から米国の入国手続きの簡素化にともないスタンプは省略する方針だそう。
とはいえ、中には従来通りスタンプが押された人や「記念にスタンプを押して」と頼んだら押してもらえたという人もいますし、断られた人もいて、過渡期なのでしょうがなんとも不思議なところです…。
入国審査でよく聞かれること&英語での答え方

入国審査は英語で行われますが、たいてい決まったいくつかの質問しか聞かれないので、練習しておけばそんなに複雑ではありません。
審査官が気にしているのは、「不法滞在や移民目的ではないか」「違法なビジネス(反社会的・脱税・売春など)をしにきていないか」という点です。
だから滞在目的、何日いるのか、どこに泊まるのか、職業、所持金などをたずねてきます。
もし帰りの航空券を買っていない・ホテルが決まっていないという状況の人には上記の疑いが出てくるため、別室で詳しく話を聞き、場合によっては入国拒否…となってしまうわけです。
でも、日本からファミリーで旅行する人たちがそのような目的で入国することはほとんどないのは向こうも分かっているので、まずは笑顔で「HI!」「Aloha!」とあいさつし、落ち着いてやりとりしましょう。
意味が分からないのに焦って「Yes」と答えてしまったりすると、あらぬ疑いをかけられないとも限らないので、「Could you say it again slowly?(もう一度ゆっくり言ってもらえますか)」など聞き返しても大丈夫です。難しかったら軽く首をかしげて申し訳なさそうに「Sorry…?」だけでももう一度言ってもらえるでしょう。
運がよければ「ナンニチ イマスカ?」「シゴト?リョコウ?」などの日本語を使ってくれることもあります。
よくある質問の答えはこんな感じで通じます。
- What’s the purpose of your visit?(入国の目的は?)→Sightseeing.(観光です)
- How many days will you stay?(滞在日数は?)→7 days.(7日間です)
- Where will you stay?(どこに泊まる?)→〇〇 Hotel,waikiki.(ワイキキの〇〇ホテルです)
- What’s your occupation?(職業は?)→ Office worker.(会社員です)
- How much money do you have?(お金をいくら持ってる?)→300 dollars.
もっと丁寧な言い方もありますが、まずは通じることが大切なので、言い回しよりも大きな声ではっきりと言うことを心がければほとんどは伝わります。

アプリ「MPC」を利用して入国審査をスムーズに

これからハワイで楽しい時間を過ごすためとはいえ、入国審査はやっぱり少し面倒ですよね。
しかし、最近開始された「MPC」というシステムを利用すると、事前に必要事項をスマホアプリに入力しておけば最低限のやりとりで入国審査ができてしまうんです。
しかも現在ダニエル・イノウエ国際空港にはMPC専用レーンが設けられており、まだ利用者もそこまで多くないため、入国審査が混んでいても並ぶ時間が短くてすむ可能性もあります。
アプリは日本でインストールしておき、到着したらスマホで入国審査に顔写真などの登録を行います。最大12人まで家族まとめて登録も可能です。

今のところMPCアプリは英語表示のみですが、難しい単語は出てきませんし、ご家族なら1人が操作してもう1人が画面をカメラに映して翻訳機能を使えば日本語で読み取れます。
注意点としては、MPCが利用できるのは以前にESTAで認証を受けてハワイ含むアメリカに入国したことがある人だけ。初めてアメリカに入国する人は残念ながら次回からの利用となります。
イミグレーションを抜ければ、あとは荷物を受け取るだけ。ヤシの葉が揺れるハワイの青空の下へ飛び出しましょう!

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