ネオン管のはなし

旧き良き時代のアメリカの象徴「ダイナー」と言えば、駐車場にある大きなネオンサインが目印ですよね。

アメリカ本土で見かける「ダイナー」は、まるで映画のワンシーンを切り取ったような昔ながらの雰囲気で、若者からお年寄り、子ども連れの家族やパトロール中のお巡りさんなんかも気軽に立ち寄る庶民的なレストラン。

ハワイでも、「ビッグ・シティ・ダイナー」や「サイド・ストリート・イン」「リリハベーカリー」など、ローカルに人気のダイナーが多数(私は、2018年に惜しまれながら閉店した”ワイラナコーヒーハウス”がお気に入りでした)あり、往年のアメリカのノスタルジーに浸りながら、ハンバーガーやオムレツ、卵とベーコン&パンケーキ、ビールなど気取らないシンプルな料理が楽しめます。

(ハワイで67年間愛され続けたリケリケドライブインのネオン)

そんな「ダイナーの象徴」と言えばネオン管でつくられたネオンサイン。

そもそもネオン管とはガス放電管の一種で細長いガラス管に不活化ガスを封入し、電流を流して放電させることで発光させるものです。

このネオン管を使った世界で初めて広告サインが登場したのは1912年。フランスの小さな理髪店だったといいます。その後、アメリカを中心に全世界で店舗の照明広告として発展していきました。

日本でも大正から昭和初期にかけてバーなど飲食店を中心に広まり、その後一般企業の広告媒体にも使われるようになり、昭和8年(1933年)頃には世界で1、2を誇るネオン大国にまで成長しました。

その後、戦争によりその灯りは一時消えてしまいましたが、後の好景気に支えられ、ネオン管は黄金期を迎えます。このため、ネオン管は戦後の平和と経済発展のシンボルと言っても過言ではありません。(一部DIGISPOTより引用)

以上のように日本の発展と共に成長してきたネオン管ですが、高電圧であることのリスクや環境問題、製造コストの上昇、そして何より特殊技術を継承する職人の減少など、ネオン管にはさまざまな問題がつみかさなり、残念ながら近年減少の一途をたどってしまいます。今では、電力量も低く、ローコストで購入できるLEDが主流となっています。

(「本物のアロハ」という意味がこめられたネオンサインです)

ここALOHA LIVINGのショールーム&カフェにも、店内の一番目立つところと外壁に、ネオンサインがあります。当店のシンボルマークとして、独特な存在感を持っています。

https://www.smileneon.com/

LEDには無い特有の質感、その輝きと色彩、職人の手による特殊技術により製作される独特な風合いのある「本物のネオン管」です。

「本物」にこだわったのは、私たちも独自のスタイルで、一つ一つ丁寧に「本物のアロハ」な住宅を製作しているからです。それは製作に携わるスタッフ、職人や技術者の魂のこもったリアリティです。ですからネオン管についてもLEDという選択肢は最初から無く、「本物のネオン管サイン」と決めていました。

製作をお願いしたのは、ネオン職人の高橋秀信さん。横浜・新山下のネオン看板工房「スマイルネオン」代表。NYなどのネオンサインの美しさに魅了され、ネオン管一筋35年のスゴ腕職人です。ネオン管製作には独自のスタイルを持ち、ガラス管に魂を吹き込む。私達の仕事と相通じるところがありました。

(製作の一部始終を拝見しましたが、一つ一つが細かく、
たいへん手間と時間のかかる作業でした)
(ホテルニューグランドも高橋さんの作品。一文字が2.8m、全長30m)
(ネオン管製作をお考えの方はぜひご相談してみてください。)

また、ハワイでは近年、大規模なホテルチェーンだけでなく、「ブティックホテル」と呼ばれるインテリアにこだわった個性的なホテルも増えています。

(SHORE LINE HOTEL WAIKIKI)

最近のハワイではこの様なホテルや飲食店が増えてきています。時代の流れと言えば仕方ないのかもしれませんが、モアナサーフライダーやロイヤルハワイアンホテルの様にその時代の背景や建築様式にて建築されたオールドハワイアンを大切に思うばかりです。(ハワイのホテルにはネオン管はどうも...。)


▼カフェでは本物のネオン管を飾っていますので、ぜひ見に来て下さいね

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