ボロカーアートの世界~2026 ALOHA TOKYO 来日インタビュー

東京・目黒にあるALOHA LIVINGでは、ハワイの暮らしをいつでも身近に感じられるインテリアに欠かせないアイテムとして、日本では手に入りにくいハワイ在住アーティストの作品を販売しています。
Judd Boloker(ジャッド・ボロカー)の、ハワイのレイをはじめとする花々や草木・海の生きものなどの自然をモチーフにした鮮やかなプリントアートはその代表です。
2026年5月に東京・恵比寿で開催されたハワイフェア「ALOHA TOKYO」では、Boloker Art(ボロカーアート)のブース出展とアーティストのボロカーさん夫妻が来日しました。
そこでアーティスト本人に、アートが生まれるまでの物語や作品のインスピレーションの源、アート作品の選び方などをインタビューで伺いました。
Judd Boloker プロフィール
Judd Boloker(ジャッド・ボロカー)は、ニューヨーク出身で、現在はハワイを拠点に活動するアーティスト。2010年にはハワイ・アーティスト協会(Association of Hawaiʻi Artists)の第41回コンテンポラリー展で最高賞「Best in Show」を受賞。作品はホノルル美術館や地元ギャラリーのほか、ニューヨークやロサンゼルスのギャラリーにも展示されてきました。
10歳から絵画を習い始め、ファッション工科大学(FIT)でイラストレーションコースを受講。日本史を学んだ経験から東洋的な影響も作品に息づいているといいます。
代表作の「レイ・プリント」シリーズ(2011年~)は、ハワイのさまざまな場所で出会ったレイやハク(花冠)を描いた作品。最新の「シー・プリント」シリーズでは貝殻などの海の生きものを描き、プラスチックが海洋環境に与える影響を探る作品にも着手しています。
作品は色鉛筆の原画をスキャンし、デジタル描画で仕上げたもの。1点の完成までに8〜10週間をかけ、すべてハワイでプリントされています。

『ALOHA TOKYO 2026』Judd Boloker 来日インタビュー
――レイを描き始めたきっかけを教えてください。
「16年前にハワイに移り住んだとき、ハワイを表現する何かを描きたいと思い、まず一番シンプルなレイを描いたのが始まりです。ここまでのシリーズになるつもりはまったくなかったのですが、皆さんが気に入ってくれて、どんどん描き続けるようになりました」
――描くレイはどのように選んでいるのですか?
「最初はチャイナタウンのレイショップで買っていました。その後、レイ職人の方々と知り合うようになったんです。作り手本人に会えるのは嬉しいですし、職人が作るレイやハクは複雑で、描くのがとても面白い。花のことを教えてもらうこともあります」
レイの作り方や花の選び方などに注文はつけないというボロカーさん。ただ絵にするときは少し整えたり、ときには普段レイに使われない花でレイを想像して描いたりもするそうです。
――貝殻やオクトパスなど、花以外のモチーフも増えてきましたね。
「最近はレイと貝殻など海のモチーフを交互に描いているんです。レイのシリーズで知られていることは分かっていますが、それ以外のモチーフも喜ばれるのかどうかにも興味があって。貝殻はここ数年で描き始めたもので、オンラインで買うこともあれば、ときどきビーチで拾うこともあります」
お花以外にも、ハワイには美しいものがあると伝えたいということですね。
――ボロカーさんの作品は、花と背景との色の対比がとても印象的です。
「背景の色はいろいろ試して、自分の目で決めます。花の色は、見る人の視線が絵の中を巡るようなイメージで配置を考えています」
――子どもの頃から、色を使うのは得意だったのですか?
「いえ、まったく逆です。絵を学び始めたのは10歳のとき。いつも絵ばかり描いている私を見て、母が、近所で子どもたちに教えていたアーティストを探してくれたんです。でも当時の私は色を使うのが怖くて、描くものはすべて鉛筆の白黒でした」
色が怖いと感じる子どもは珍しいかもしれません。しかし当時からアーティストとしてとても鋭い感覚を持っていたからこそ、彼は安易に色を使えなかったのでしょう。
「色のバランスを取るのは本当に難しいんです。花一つの色を変えただけで、絵全体の印象が変わってしまう。だから今も、描き始める前に小さなスケッチを描いて、色の計画を立てています」
――いつ、どんな環境で描いているのですか?
「いつも日中です。太陽の光で色を確かめたいので、たいてい朝の同じ時間に描きます。大事な部分にかかっているときは、数日続けて集中して作業します」
――本物のレイを見ながら描くのですか?
「レイは長持ちしないので、写真を見て描いています。ハワイに来る人には、ぜひ本物のレイを買ってみてほしい、といつも伝えているんです」
筆者もハワイで手にしたレイを、日本には持ち帰れないため、ホテルに残してきた経験があります。ボロカーさんの作品の中には、そんなレイのいきいきと美しい姿がいつまでも残り続けているのです。
――最後に、作品を選ぶときのアドバイスをお願いします。

「それぞれの花、それぞれの作品が、見る人一人ひとりに違うかたちで語りかけると思います。だから、自分がどう感じるかを一番信じて選んでほしいですね」
ぜひALOHA LIVINGショールームで作品をご覧ください
ALOHA LIVINGのショールームでは、額装したボロカーさんのアートの展示販売も行っています。 2026年7月に全面リニューアルしたショールームは、本物のハワイのホテルや邸宅のような細部までこだわった内装が特徴。そこに映えるボロカーアートの実物を、ぜひご覧ください。
(ショールーム風景)
ショールームの営業時間は木〜火曜日の10:00〜18:00です(水曜定休)。
カフェスペースではアサイーボウルやコンブチャなどのフード・ドリンク販売も引き続き行っていますので、お近くにお越しの際はぜひのぞいてみてくださいね。