ハワイ州マウイ島山火事

リサです。日本の皆様、ご無沙汰しておりました。

ハワイ時間の8月8日火曜の真夜中過ぎ。マウイ島で山火事が発生、深夜にはラハイナ地区まで燃え広がった、州の歴史上最大の自然災害について書かせていただきます。

オアフ島在住の私は当時何も知らず、ニュースを見て大惨事について知りました。こんな真隣の島で信じられないことが起こっているなんてと、最初は何事かすぐに状況を把握しきれませんでした。

ニュースを聞き詳しい状況がわかり、SNSも開くたびに誰もがその大惨事をシェア...。状況を把握するにつれて、身近で起こっている大変なことにただ涙が止まりませんでした。

今もSNSを開くたびに沢山の被害に遭われた方々の勇気のある投稿を見るたびに、心が痛く、こんな近くにいるのに自分は普段と何も変わらない生活をしていることに違和感を覚え、オアフ島でどうしたら良いのだろう、、何かできることはないだろうか、、など色々と考えているのですが、正直に言わせていただくと、いざとなると何も出来ない無力な自分がおります。。家を余分に持っていたら貸し出せるのにとか、、1週間前に洋服やタオルなどを整理して大量に捨ててしまったことの後悔とか、、現地へ行ってお役に立ちたいのに、しかし現実的には厳しいとか、、私のようなジレンマをお持ちの方は沢山いらっしゃるかな、、とか。頭の中では色々考えるのに無力さが情けなく思います。

それでもできることだけはやりたいと、出来る範囲内ではありますが寄付をし、また、ワイマナロでドネーション物資を受け付けているのでそちらに行ってこようと思っております。

ちなみにアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏は1億ドル(日本円で145億円)の寄付。これは神。。

沢山のドネーションのwebサイトがまとめられたページを貼り付け致しますので、是非覗いてみてください。

今回の山火事の原因は、マウイ島とハワイ島では8日火曜日までにすでに発生していた山火事によるもの。これらの火は太平洋を南へ何百マイルも移動していたカテゴリー4のハリケーン「ドーラ」がもたらした低湿度と強い山風の組み合わせによって、もたらされたと言われております。

マウイ島の警報サイレンは、致命的な山火事がラハイナの町に近づいても作動しなかったと緊急当局が発表。ハワイ緊急事態管理局によると、他の3つの警報システムは作動したとのこと。生存者の中には危機が深まるにつれ、緊急警報による警告が十分に発せられなかったと考える人々もおり、ハワイで最も致命的な自然災害のひとつとなったこの事態に混乱が加わっています。

死者数はさらに増え続け、11日現在少なくとも80人が死亡、人口約1,100人のカアナパリの住民が避難を余儀なくされているそうです。

死亡が確認された人々は、建造物内で発見されたものはなく、 人々が火災から逃れようとして屋外で発見されたものであるそうです。SNSの投稿でも炎だらけのラハイナ地区から必死で逃げ出そうと車内で撮影された動画が公開されております。すぐそこの炎は燃えたぎり、強風で車まで押し寄せている中、「歩いた方がいい!いやダメだ!」などの生々しい会話が聞こえてきました。

また逃げ場がなく海へ飛び込む人々の姿と共に、小さい子供も映っており、、今も文章を打ちながら涙で画面が見えなくなっております。

オアフ島のコンベンションセンターは今現在、被害者の方々のための避難所となっており、空港からのシャトルバスが定期的に出ている状況です。

マウイ島への旅行は避けるよう勧告が出ておりましたが、政府によりクローズはしていないことを発表。ただ、現地の方々は旅行者に対しうんざりしている様子です。

とあるフライトアテンダントの方の投稿で、旅行者の中で「ウェディングが中止になった」「私のバケーションが中止になった」と言ってくる人がいると訴えていました。「大勢の方々が家を、家族を無くし、この先どうしたらいいのかも負からず、何よりも愛するマウイの何百年の歴史も無くなったこの大惨事に、ウェディング?バケーション?それがなんですか」と、自分勝手にも程があると涙ながらに訴えていました。

観光業からも経済を回さなければいけないという反面、とても複雑です。

日本では大きなニュースになていますでしょうか。詳しく知らない方がいらっしゃっいましたら、ハワイ住民の一人としてマウイ島の状況をお伝えしたくこのような内容を書かせて頂きました。

一人でも多くの方々の祈りがマウイ島のオハナへ届きますよう心から願っております。最後にこの場をお借りし、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

Mahalo